痛みに配慮Painless

「痛いのが嫌で、歯医者には行きたくない…」治療が必要だと分かっていても、痛いのが嫌だという理由で、つい先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか。歯科治療の痛みが苦手、怖いという患者様にも安心して治療を受けていただくためにさまざまな取り組みを行っております。

本当に必要なのは「痛くなる前の予防」

本当に必要なのは「痛くなる前の予防」

残念ながら虫歯は放っておいても絶対に治りません。放っておくと、残せたはずの歯を失うという、最悪の結果にもつながります。当院が推奨しているのは『痛くなる前に予防をする』こと。それこそが痛い経験をしない最善の手段です。ただ、悪くなったら治さなくてはいけません。そのときの治療は当然ですが、痛くない方がいいですよね。

ただ残念ながら、どんな症例でも無痛で治療ができるとは限りません。例えば、処置している最中は無痛の治療でも、処置後にお痛みがでるケースもあります。麻酔が効きにくい症例もあります。どんなに腕の良い歯科医師でも、痛みを防げないケースは多々あるのです。だからこそ、「痛くなる前の予防」を大切にしています。

痛みを抑えるための8つのこだわり

1. 「表面麻酔」で注射の痛みを和らげます

歯科治療の多くの痛みは、麻酔を使用することで解決できます。麻酔が効けば、処置をしている最中に痛みが出ることはありません。しかし、多くの患者様が嫌がるのは、この麻酔注射をする時の痛みです。この麻酔注射を刺すときの「チクッ」とした痛みを少なくするために、表面麻酔というジェルタイプの塗り薬を使用します。塗るタイプの麻酔薬なので、当然痛みはありません。

1.「表面麻酔」で注射の痛みを和らげます

2. 「超極細の針」を使用しています

表面麻酔に加えて、麻酔注射の痛みを軽減するために、『超極細の針』を使用しています。針治療を受けられた方ならお分かりになるかと思いますが、細い針だと身体に刺してもほとんど感触を感じることがありません。表面麻酔を塗布した後に、この極細の針を使用することによって、より痛みが少ない麻酔注射をすることが可能になるのです。

3. 電動注射器を使用します

麻酔注射をする際に、最も痛みが出るのが一気に麻酔液を注入したときです。そのため、当院では一定の速度での麻酔液が注入できるよう、電動注射器を使用しています。また、注入速度はお口の状況や部位によって痛みの少ない速度に調節することができます。電動注射器を「無痛注射器」と呼ぶ方もいます。多くの患者様から、「全然、痛くなくて驚いた!」という嬉しい声を頂いています。

4. 痛くないポイントへ麻酔を打ちます

麻酔注射針を刺した場所によって、痛みを感じやすいポイントと、そうでないポイントがあります。当院では、歯科医師の経験をもとに、痛みを感じにくい部位を中心に麻酔をさせていただきます。まずは、痛みを感じにくい場所に麻酔を行い、徐々に効いたところでさらに深いところに麻酔を行います。一手間かかるのですが、患者様の苦痛を減らす工夫として行っています。

5. レーザー治療器を
活用します

抜歯後やインプラントオペ後、根の治療の後などに出る痛みを抑え、回復を早める「レーザー治療器」を導入しております。外科処置を多く行っている当院では、効果的に活用しています。

5. レーザー治療器を活用します

6. 今まで歯科治療での経験をヒアリングします

  • 「麻酔がなかなか効かなかった」

  • 「針の痛みが苦手」

  • 「効き過ぎて、治療後に困った」

6.今まで歯科治療での経験をヒアリングします

そんな経験やお悩みがある方が多くいらっしゃいます。実は、麻酔の効き方も、恐怖心をお持ちなのかどうかや、過去の経験により変わるのです。心理的な作用が大きく影響するということです。そして、その患者様がどのようなことに恐怖心を持っているのかによって、歯科医師の対処方法も変わってきます。そのため、緊急時を除き、いきなり麻酔をすることなく、過去の経験をお聞かせいただいてから対処しています。

7. 『リラックスできる環境』を大切にしています

痛みを感じるというのは感覚的な影響が大きく、緊張している状態だとより痛みを感じてしまうものです。当院では、待合室はもちろん、診療中もリラックスしていただける環境づくりにこだわっています。リラックス効果があるBGMや、アロマの香りをお楽しみ下さい。

7. 『リラックスできる環境』を大切にしています

8. スタッフが安心をご提供します

歯科に限らず、安心の医療を受けるためには、患者様と歯科医院側の信頼関係が何よりも重要です。不安なままだと、お痛みにもつながってしまいます。当院では、丁寧なカウンセリングを行うなど、常にコミュニケーションを大切にして、患者様との信頼関係づくりを大切にしています。また、いつも笑顔でお迎えすることで、安心をご提供できるよう努めております。

8. スタッフが安心をご提供します

麻酔が効きにくい場合とその対処法

過去の治療で、「麻酔をしたのに痛かった」という経験があるかもしれません。どのようなケースにも有効な麻酔というものはありません。特に下記のような条件下では麻酔が効きにくいことがあります。

  • 麻酔が効きにくい時

    • 炎症の痛みが強いとき

    • 膿が溜ってしまっているとき

    • 下顎の奥歯(周りの骨の影響で、
      麻酔液が浸透しにくい場合がある)

    • 腫れているとき

    麻酔が効きにくい時
  • 麻酔が効かなかったとき
    の対処法

    ※麻酔が効いていないときには、すぐに伝えて下さい。対処法は下記の通りです。

    • 1.麻酔の量を増やす(身体に悪影響はありません)
    • 2.麻酔が効いてくるまで少し時間を空ける
    • 3.治療を中断して薬を処方する(炎症が治まるまで薬を処方します)
    • 4.少し我慢していただく(痛みの程度や症例により、治療を続けた方が楽な場合があります)

治療後のお痛みについて

治療後のお痛みについて

上記の通り、当院では痛みの少ない治療についてさまざまな取り組みを行っています。しかし、どんな方にも対応できる完全な無痛治療というのは不可能です。例えば、虫歯を削ったり、神経の治療のあとはお痛みが出る場合があります。虫歯の治療は、虫歯に感染した部分を削る際に神経に近づくため、仮のふたや詰め物が入るまでは、若干しみてしまうことがありますが、詰め物が入ってからは緩やかにしみるのが取れていきます。

また、神経の治療後は炎症性物質を取り除いたあとの鈍痛が残ります。もちろん、痛みを軽減できるよう、十分な時間をとって治療を行います。それぞれに対しても、鎮痛剤を処方するなど適切な対処をいたします。このように全ての治療に際して痛みが出る可能性を考慮し、最大限患者様の負担が減るような処置にこだわって診療を行います

研歯科クリニックが患者様にできること

研歯科が患者様にできること

繰り返しになりますが、痛い思いをしないためには「痛くなる前に定期健診などで歯科医院に通って予防をする」ことがとても大切です。定期的に歯科医院に通うことによって、虫歯・歯周病などの早期発見をすることもできます。また、当院では歯科衛生士が虫歯・歯周病予防にとって重要なセルフケア方法についてもアドバイスさせていただいております。

虫歯や歯周病のお痛みで悩んでおられる方は、今回の治療が終わってからは同じことを繰り返さないために、一緒にお口をケアしていきましょう。あなたの歯を守るためのサポートを全力で行います。

記事監修者:研歯科クリニック 院長 井出研一鶴見大学歯学部卒業。治療技術・知識の向上のため、ニューヨーク大学、ハーバード大学、ペンシルバニア大学など、国内外の研修会へ参加。横浜市中区の研歯科クリニックの院長として「20年後まで長持ちする治療」を目指し、日々の診療に取り組む。